ヒマワリ(向日葵)はキク科の一年草で、
ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)、
また向日葵を音読みして、ヒュウガアオイ、とも呼ばれる。
英語名でも Sunflower という。
種実を食用や油糧とするため、
あるいは花を花卉として観賞するために広く栽培される。
また、ヒマワリは夏の季語でもある。
花言葉は「私はあなただけを見つめる」。
ヒマワリの原産地は北アメリカ大陸西部で、
紀元前からインディアンの食用作物として重要な位置を占めていた。
1510年、スペイン人がヒマワリの種を持ち帰り、マドリード植物園で栽培を開始した。
花弁は大きな1つの花のように見えるが、
実際は頭状花序と呼ばれ、多数の花が集まって1つの花の形を形成している。
外輪に黄色い花びらをつけた花を舌状花、
内側の花びらがない花を筒状花と区別して呼ぶ場合がある。
向日葵というが、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけである。
若いヒマワリの茎の上部の葉は、太陽に正対になるように動き、
朝には東を向いていたのが夕方には西を向く。
日没後はまもなく起きあがり、夜明け前にはふたたび東に向く。
この運動はつぼみを付ける頃まで続くが、
つぼみが大きくなり花が開く頃には生長が止まるため動かなくなる。
日本で栽培されているものは、13種類ほどで
品種は、世界的には100種類以上とされている。
種は絞って搾油されヒマワリ油として利用される。
煎って食用とすることができる。
ひまわりの油はオレイン酸・ビタミンEを豊富に含んでいて、
世界各地で健康食品として人気があるという。
乾燥した種子を用いる生薬名は「向日葵子」(こうじつきし)。
また、ペット(ハムスター、小鳥など)の餌に利用される。
ディーゼルエンジン用燃料(バイオディーゼル)として利用する研究も進められている。
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