チューリップ( tulip )は、
ユリ科チューリップ属の植物で、球根ができ、形態は有皮鱗茎。
和名は鬱金香(うこんこう)、中近東ではラーレ など)と呼ばれる。
アナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産。
オスマン帝国でもてはやされたチューリップが、
オーストリア大使によってヨーロッパに紹介された際、
誤ってチュルバン(ターバン)と伝わった事から、チューリップという花名が生まれたという。
チューリップには、チューリップ相場に代表されるように、多様な園芸品種が存在する。
外観は、花弁の先端が丸いもの、尖ったもの、フリル状のものもある。
咲き方は一重から八重で、一つの球根から複数の花がつくもの、
すぼまった状態で開花するものや、花弁が外側へ反り返り全開して開花するものなど。
花色も、青以外の赤・黄・オレンジ・白・緑・紫などの単色や、複数の色のものなど、
数百品種のチューリップが存在する。
青バラと同様に、多くの育種家によって青いチューリップの開発が進められているが、
花弁全体が青い品種は発表されていない。
チューリップの花を上から覗くと、花弁の根元に青い部分が存在する。
その部分には青い色素がみられ、その青い部分を増やすことで、
青いチューリップを作る研究がされている。
大きな球根を採取する場合は、開花から約2日後に花部を切断する。
また、深く植えつけると、分球が少なくなるがその分肥大はよくなる。
繁殖は主に分球で、実生(タネ)からは開花までに5年以上かかる。
球根の糖度がきわめて高く、でん粉に富むため、
オランダでは食用としての栽培も盛んで、主に製菓材料として用いられる。
そのほか、花をサラダや菓子の添え物として生食することもあり、
特にオランダでは花を食用に用いる料理が盛んとなっている。
■花言葉
赤いチューリップ(Red Tulip) 「愛の告白」
黄色いチューリップ(Yellow Tulip) 「望みのない恋」「名声」
白いチューリップ(White Tulip) 「失われた愛」
紫のチューリップ(Purple Tulip) 「不滅の愛」
ピンクのチューリップ(Pink Tulip) 「愛の芽生え」「誠実な愛」
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