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          ホリスティック医学

                       
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 ホリスティック医学とは何か


    目  次

       
 
   おもな代替医療
  
   
  インド・中国医学
 
                    アーユル ヴェーダ    ヨーガ    漢方    鍼灸    気功

   

   食養・栄養療法

   食事療法            マクロビオテック   ゲルソン療法   健康食品・サプリメント    絶食療法  

    植物・自然療法         
アロマテラピー    ハーブ医学
 
         




 
  世界の医療の新しい流れ

 


    西洋医学の問題点

     
近代西洋医学はルネッサンス期に端を発し、イスラーム世界のアラブ語の医学書が翻訳され、
     パドヴァ大学などで研究されはじめた。

               Andreae Vesaliusの解剖医学書ファブリカの表紙
          

     それらによって人体の実証的研究がはじまり、それまでの観念的な医学上の人体知識が
     徐々に否定されはじめ、近代科学としての医学が萌芽した。

     その後急速に発展した物理学、化学、生物学などの自然科学と結合し、
     菌の発見や病原菌の培養などを通じて19世紀後半に長足の発展した。(西洋医学の歴史参照)

         ロベルト・コッホ炭疽菌

    その後、世界的な科学技術の発展や医薬品の革新的技術開発によって、
    西洋医学は医療の標準として世界中に採用されている。
    
    日本では明治政府が近代国家を目指し、医学も西洋医学のなかでもドイツ医学を導入し、
    従来の漢方医や鍼灸師を否定して医師制度を新たに設置し、
    大学の医学部で西洋医学を学ばせ西洋医学の医師試験に合格した「医術開業免許」を
    取得者だけを医師として認めた。

           医師開業免状 明治時代
 
    従来の漢方や鍼灸は、医師の医療行為とは区別され、民間療法としてしか存続を許されなかった。
    しかし、この西洋医学の浸透が、感染症や急性で重篤な疾患や外傷治療などに絶大な効果を上げてきた。
    また衛生行政や保健行政によって住環境や衛生状況は改善され、感染症は劇的に減少した。
 
   近代西洋医学の恩恵は図り知ず、これまで助からなかった生命を救い、寿命の延長に大きく貢献した。
   また再生医学やゲノム解析を用いた診断技術は、今後も大きな期待される分野である。


            CTスキャン
            CTスキャンの撮影画像
 

      しかし、経済的発展とグローバル化とともに、社会構造が多様化し複雑化し、
      それにともなって疾病構造も変化してきた。
      複雑で多層化され多様化され入り組んだ社会環境のなかで、人々の生活環境も複雑に変化し、
      いわゆる「現代病」と言われるストレス由来の精神疾患や慢性疾患等が増加してきた。

      ストレス由来の精神疾患ストレス由来の精神疾患

      そして近代医療の進歩と高度化によって、診療科目も多岐にわたって細分化され、
      それぞれの専門医が誕生し、医師も担当以外の診療科目には不案内となっている。


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    統合医療へのながれ


    
こうしたことを背景に、欧米諸国では「統合医療」と称するものが登場してきた。
    特に、ハーバード大学のアイゼンバーグ博士らの「アメリカにおける代替医療の利用率調査」で、
    米国民の約3分の1がCAM(代替医療)を利用し、その利用者には高学歴、高所得者層の割合が多いと
    報告されたことが大きな影響を与えた。

    日本では厚生労働省が『「統合医療」のあり方検討会』を設置し、
    2013年2月に報告書として「これまでの議論の整理」を公表している。

    この報告では「統合医療」の定義を
    『「統合医療」を、「近代西洋医学を前提として、
    これに相補・代替療法や伝統医学等を組み合わせて更に
    QOL(Quality of Life:生活の質)を向上させる医療であり、医師主導で行うものであって、
    場合により多職種が協働して行うもの』 と位置付ける』としている。

           統合医療へのながれ

     社団法人日本統合医療学会によると、
    「統合医療とは、さまざまな医療を融合し患者中心の医療を行うものです。
    科学的な近代西洋医学のみならず、伝統医学と相補・代替医療、更に経験的な伝統・民族医学や
    民間療法なども広く検討しています」
    とされている。

 
  
 ■統合医療の特長

    1.近代西洋医学及び伝統医学や相補・代替医療従事者による共同医療(真のチーム医療)

    2.QOLの向上を目指し、患者一人ひとりに焦点をあてた患者中心の医療

    3.身体、精神のみならず、人間を包括的に診る全人的な医療

    4.治療だけでなく、疾病の予防や健康増進に寄与する医療

    5.生まれてから死ぬまで一生をケアする包括的な医療

    6.「尊厳ある死(Death with Dignity)」と、患者だけでなく残された遺族も満足できる

    7.「良質な最期のとき(QOD:Quality of Dying and Death)」を迎えるための医療

    統合医療の特長
   

   米国衛生研究所相補代替医療センター(NCCAM)では、「統合医療」を、
   「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られている相補・代替医療とを
   統合した療法」と定義している。 さらに、相補・代替医療については、

   ①天然物(Natural products:生薬、ビタミン類、無機物等の利用)の投与、
   ②心身療法(Mind and body medicine:脳、精神、身体及び動作の相互作用に着目した、 
    健康増進を目的とする行為(瞑想、ヨガ、鍼灸、太極拳等))、
   ③手技的な行為(Manipulative and body-based practices:骨、関節、循環系、リンパ系等の
    身体構造・組織に着目した行為(カイロプラクティック、マッサージ等))に分類している。

   
   また、世界保健機関(WHO)は、「伝統医療」について
   「それぞれの文化に根付いた理論・信心・経験に基づく知見、技術及び実践の総和であり、
   健康を保持し、更に心身の病気を予防、診断、改善、治療することを目的としている。」としている。

   相補・代替療法や伝統医学等については、必ずしも医師等の医療従事者により提供されるものに限らず、
   医師等以外の者により提供される場合や、利用者自らが利用している場合がある。

  そこで、近代西洋医学の利点と、
  伝統医学や代替医療の利点をあわせた医療を行うのが「統合医療」と称されている。
  「統合医療」は21世紀の医療として、国内のみならず世界中で注目されている。



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   世界のホリスティック医療
 


   
「統合医療」の視点■■■■■


   「日本統合医療学会」とは別に「日本ホリスティック医学協会」という医師の組織がある。
   この組織のコンセプトも「日本統合医療学会」のコンセプトもほとんど同じである。

   「現在の日本の医療が抱える多くの問題を解決する手段として、
   近代西洋医学の利点と、伝統医学や代替医療の利点をあわせた医療を行うのが統合医療と称されている。」

  
        統合医療の視点        

   つまり「日本統合医療学会」の認識では、あくまでも西洋医学が基本であり、
   西洋医学に欠けている部分を補うものとして、伝統医学や代替医療を位置づけている。

   「従来の医学と、安全性と有効性について
   質の高いエビデンスが得られている相補・代替医療とを統合した療法」としている。

   「近代西洋医学を前提として、
   これに科学的根拠に基づいて、相補・代替療法や伝統医学等を組み合わせて、
   更に生活の質(QOL)を向上させる医療であり、医師主導で行うものであって、
   場合により多職種が協働して行うもの」と定義されている。

   「日本統合医療学会」は、あくまでも西洋医学の医者の立場からの医療の統合に過ぎない。
   従来の西洋医学の医者は、病んだ臓器だけがが対象であり、
   癌に冒された細胞を切除することにその本領が発揮された。

         


      科学的根拠に基づいた医療


   つまり病を診て人を診ることができなかった。
   このため人間に本来的に備わっている自然治癒力などに注意を向けなかった。
   これらの反省から、統合医療の考え方が注目を浴び、
   「近代西洋医学を前提として、これに相補・代替療法や伝統医学等を組み合わせて、
   更に生活の質(QOL)を向上させるため、医師主導で行うもので、
   場合により多職種が協働して行うもの」としている。
 
   しかしあくまで、「病んでいる人間を医者の立場から診る」という立場は同じで、
   ただ病の原因である臓器や器官の治療だけから、その人間の生活の質まで考慮するため、
   相補・代替療法や伝統医学等を組み合わせる治療を行うというところが、大きな前身といえる。

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「ホリスティック医学」の視点■■■■■


   「日本ホリスティック医学協会」の考え方も、ほぼ同じながら、実はその視点が大きく違うのである。
   日本ホリスティック医学協会名誉会長帯津良一氏の言葉を引用する。

        日本ホリスティック医学協会名誉会長帯津良一氏
          帯津良一 帯津三敬病院名誉院長

  「ホリスティック医学は、病というステージだけにとどまらず、生老病死から死の世界まで、
  人間をまるごとを対象にしているため、代替もなければ統合もありません。
  医学とはいっていますが、ホリスティック医学とは”生き方”そのものなのです。」

  「20世紀、西洋医学が人間の身体性を対象に、大いなる達成を果たしたあと、新しい世紀の到来とともに、
  身体性を超えて精神性(こころ)と霊性(いのち)にも注目する医学を待望する声が内外に高まってきました。」
  とコラムに表記している。

 


    
ホリスティック医学の考え方■■

    ホリスティック医学では、統合医療の考え方をさらに大きく前進させ、
   「健康な状態、病気の状態に関係なく、
   人間の「からだ」というものは、常に全体的にとらえる必要があります。

   ここで言う人間の「からだ」とは、肉体・精神・心・霊魂の総体であり、すなわち人間そのものを指します。
   ゆえに、健康、あるいは健康破綻としての病気について考えるということは、
   人間について考えるということです。」

          ホリスティック医学の概念

    人間の生を「いのちの営み」として、ありのまま全体を見つめ、
    限界や欠如も含めて尊重する姿勢がホリスティックです。

    ホリスティック医学をひと言でいうならば、人間をまるごと全体的にみる医学といえます。
    これは、病気だけに限定されるものではなく、人生の生老病死にかかわる、
    あらゆる分野の「癒し」も関連しています。

         ホリスティックヘルスとは


    したがって、ホリスティックヘルスとは、
    「病気でない状態が健康である」という否定的な定義や
    「検査結果が正常値の範囲以内であれば健康である」という消極的な定義ではありません。

    精神・身体・環境がほどよく調和し、与えられている条件において
    最良 のクオリティ・オブ・ライフ(生の質)を得ている状態 』を健康と考える、より積極的な状態のことです。
   
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ホリスティックとは

    ホリスティック(Holistic)は、ギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス(holos)」を語源としています。
    そこから派生した言葉には、

    
 whole(全体)、
  
   heal(癒す)、
     
health(健康)、
     
holy(聖なる)   
     
health(健康)という言葉自体が、もともと「全体」に根ざしています。

           ホーリズム

   ホーリズムとは、「全体とは部分の総和以上のなにかである」という考え方で、
   臓器や細胞などといった部分に分けて研究し、それを総合したとしても、人間全体をとらえることはできない。

   基本的有機体である全体は、それを構成する部分の総和よりも存在価値があるという理論であり、
   同時に、一固体は孤立に存在するのではなく、それをとりまく環境すべてと繋がっていると考え方です。

      ホリスティックの概念

   現在、「ホリスティック」は、「全体」、「関連」、「つながり」、「バランス」といった意味をすべて包含します。
   的確な訳語がないため、そのまま「ホリスティック」という言葉が使われています。
   しかし、意味する内容は決して新しく輸入された考えではなく、
   もともと東洋に根づいていた包括的な考え方に近いものといえます。





  
 ホリスティック医学の定義


         ホリスティック医学の定義

   1. ホリスティック(全的)な健康観に立脚する

    ホリスティック(全的)な健康観に立脚し、人間を「体・心・気・霊性」等の有機的統合体ととらえ、
    社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する。

           
           ホリスティック(全的)な健康観

                 
   2.自然治癒力を癒しの原点におく

    生命が本来、自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、
    この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。

          自然治癒力を癒しの原点


   3. 患者が自ら癒し、治療者は援助する

     病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。
    治療よりも 養生、他者療法よりも自己療法が基本であり、
    ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。

      患者が自ら癒し、治療者は援助する


   4. 様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う

    西洋医学の利点を生かしながら、中国医学やインド医学など各国の伝統医学、心理療法、
    自然療法、栄養療法、手技療法、運動療法、などの各種代替療法を総合的、体系的に選択・統合し、
    最も適切な治療を行う。

        様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う

  5. 病の深い意味に気づき自己実現をめざす

   病気や障害、老い、死といったものを、単に否定的にとらえるのでなく、むしろその深い意味に気づき、
   生と死のプロセスの中で、より深い充足感のある自己実現をたえずめざしていく。

          病の深い意味に気づき自己実現をめざす


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世界的に注目されている代替療法

     さて、世界には多種多様な代替療法がありますが、米国NIHのNCCAMでは、
     五つのカテゴリーに大きく分類されています。

    世界的に注目されている代替療法

   (1)代替療法システム

     東洋医学・鍼灸・チベット伝統医学・インド哲学(アーユルベーダ)など、
     各民族に固有の伝統的土着医療システムや、ホメオパシー・ナチュロパシーなど
     西洋における非主流の医療システム。

        本来の自分を取り戻す代替療法システム
           代替療法システム

   (2)心身相関を利用した治療的介入

     認知行動療法などの心理療法や患者教育の他、瞑想・催眠・バイオフィードバック
     ・イメージ療法・サポートグループ・音楽療法・芸術療法・ダンス療法・笑い療法   
     ・ボディーサイコセラピーなど。
     また、東洋的なものとしてはヨガ・内気功・太極拳など。
     さらに、祈り・ヒーリングなど宗教的儀式や個人のスピリチュアリティーに関するもの。

        サイモントン療法

   (3)生物学的理論に基づく療法

     動植物を使った健康食品やハーブ療法の他、各種食養生法や栄養療法。
     セルフメディケーションを中心とした自己療法や養生などが中心。

         食事療法の三大原則

   (4)手技療法&身体へのアプローチ

     カイロプラクティック・オステオパシー・各種マッサージ療法、各種ボディワーク。

      カイロプラクティック・オステオパシー


   (5)エネルギー療法

     身体内から発生する目に見えないエネルギーや、
     身体外にある電磁場などのエネルギーを利用する療法で、
     外気功・セラピューティックタッチ・スピリチュアルヒーリング・レイキなど。
     また、磁石を使った健康器具や、水晶や宝石などのヒーリングパワーを利用する
     シャーマン的 なアプローチなど。

      エネルギー療法
     
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    おもな代替医療■■■■    




    
インド・中国医学


    
 【アーユル ヴェーダ

    アーユル ヴェーダアーユル ヴェーダ

     インドの伝統医学で、サンスクリット語で「生命の科学」という意味。
     体質(ドーシャ)を重視し、一人ひとりの体質に合わせた浄化法や食事法、薬草、
     マッ サージ、瞑想などを用いて健康維持や病気の治療を行なう
     アーユルヴェーダでは、「ドーシャ」と呼ばれる3つの要素
    「ヴァーダ」「ピッタ」「カパ」が私たちの心身の健康を支配していると考えています。
    また、この3要素のバランスによって一人ひとりの体質がきまります。
    不調が生じたとき、体質ごとに対処法が異なるので、
    まずは、自分のドーシャバランスを知ることが大切です。

    アーユル ヴェーダの総合的アプローチ

  

   
 【ヨーガ】

         ナタヨーガのポーズ
                 ナタヨーガのポーズ

           ハタ・ヨーガのポーズ  
                ハタ・ヨーガのポーズ

   アーユルヴェーダと並ぶインド伝統医学体系の1つ。
   心と体を統一 し、宇宙と合一するために、呼吸法、体位(アーサナ)、瞑想、生活法などの
   テクニックを用いる。ハタ・ヨーガ、ラージャ・ヨーガなど数々の流派がある。
   動的なヨーガは、肉体的・生理的な鍛錬(苦行)を重視し、気の流れを論じ、
   肉体の能力の限界に挑み、大宇宙の絶対者ブラフマンとの合一を目指す
   ハタ・ヨーガ]のヴァリエーションである。
   ヨーガの語義は、結び付けること、心身を制御するという意味があり、
   心身を鍛錬によって制御し、精神を統一して自らの感覚器官を制御し、
   瞑想によって精神を集中する(結びつける)ことを通じて
   「(日常的な)心の作用を止滅する」ことを意味する

    

   
漢  方

      漢  方

      体質や体調などに応じて数種類の生薬を配合した「漢方薬」を服用する

    中国伝統医学の手法の1つで、体質や体調などに応じて数種類の生薬
    (植物や動物など自然界の物質を用いた薬)を配合した「漢方薬」を服用する。
    「湯液(と うえき)」とも呼ばれ、本来は生薬を煎じて服用するが、
    エキス剤のかたちでも広く用いられている。

    全身を見て治療を行う。西洋近代医学とは異なり、
    複数ある症状をもって「証」という概念で治療方針を決める。
    人間の心身が持っている自然治癒力を高めることで治癒に導くことを特徴としている。
    そのために生薬などを用いる。
    診断も、四診によって行う。西洋近代医学のように機械や採血の検査結果を用いることはない。
    よって、体を侵襲することがなく、害が少ないとされる。



  
 【鍼  灸

       鍼  灸

   漢方と同じく中国伝統医術の1つ。
   身体に鍼や灸を用いた刺激を与えることで、
   多様な疾病への治療的な介入や健康増進を目指す医療技術。
   生命エネルギーである「気」の出入り口(ツボ)を鍼や灸で刺激し、
   気の流れを整えて症状の軽減、バランスの回復をめざ す。
   世界保健機構(WHO)や米国国立衛生研究所(NIH)でも科学的に効果が証明されている。

        鍼灸のツボ

           鍼灸のもたらす改善のサイクル


  【気  功

         気  功


  気の鍛錬(トレーニング)法の総称。
  気は、命を持つ者には必ずあるものであり、宇宙の根源的な力です。
  気功とは、気というエネルギーを制御し自由に扱う方法のこと。
  調心(心の調整)、調息(呼吸の調整)、調身(姿勢の調整)の3つを整えることによって、
  心身(元気) を充実させ、治癒力を高め、健康を増進する。
  気功は、主に体内に「気」を循環させ「気」の質やコントロールする能力を高める内気功と、
  身体に必要な「良い気」を外から体内に入れ、
  身体に合わない「悪い気」を体外に排出させるなど
  「気」の積極的な交換を行って患部等を癒やす外気功とに大別される。

    
     歩く気功(行功)     歩く気功(行功) 
    歩く気功(行功)    

    ①大きく息を吸いながら、両手を頭上まで持っ     ①左足から踏み出す、この時鼻から2回息を吸い、
    てくる。                              両手を左側に動かす。

    ②息を吐きながら、両手を下丹田までおろす。     ②右足を踏み出し、鼻から息を1回で吐き、
   この時、呼吸とともに気も下丹田に収める。          両手を右側に動かす。
     

                                     *前にある方の手は、労宮を下丹田の前に持ってきて、
                                       横に振る方の手は、労宮を風市の前に持ってくる。
                                     *顔は、手を振る方に向ける。


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 食養・栄養療法


   【食事療法
  
      食事療法食事療法
    食事によって治癒力を高める方法の総称。
    特定の食事法のほか、生体へのダメージを減らし、修復する食事
    (農薬や添加物などの科学物質を避けるなど)をす る、
    ショウガやニンニクなど薬効のある食べ物をとる、などが基本となる。

        食事のバランス


   【マクロビオテック

              マクロビオテックの食事例

    中国の陰陽思想をもとに桜沢如一が開発した、独自の哲学に基づく食事・生活法。
    無農薬の穀物、土地でとれる旬の野菜、海草、伝統製法の味噌、醤油、自然塩 などを食べることで、
    自然のリズムに調和した健康な身体をつくる。「玄米菜食法」として知られる。
          
           マクロビオテックの食事例



   【ゲルソン療法】

        ゲルソン療法

    マックス・ゲルソン医学博士が1930年代に開発した食事療法。
    当初は結核治療に用いられたが、現在はがんの退縮・再発予防に用いられる。
    大量の生野菜・ 果物ジュース、脂肪・動物性たんぱく質抜きの食事、
    およびコーヒー浣腸やひまし油浣腸などが特徴。

      ゲルソン療法の人参ジュース人参ジュース


  【健康食品・サプリメント

      健康食品・サプリメント

   「健康補助食品」「栄養補助食品」「機能性食品」などと呼ばれ、
   ビタミ ン・ミネラルをはじめ多くの種類がある。
   不足する栄養成分の補助のた めに用いられてきたが、
   積極的に病気の予防や治療手段として用いられたこともある。
   欧米では、1970年代に発展した分子栄養学によって、サプリメントの普及がさらに進んだ。

          健康食品・サプリメント



  【絶食療法

        絶食療法

   専門家の指導のもとに食事を断つことで、疲労状態にある胃腸や肝臓、すい臓などに、
   完全な安静と休養を与え、本来の自然治癒力・生命力 を呼び起こす療法。




  
 植物・自然療法


       【アロマテラピー
     アロマテラピー

 
   植物の芳香揮発成分、「精油(エッセンシャルオイル)」を用いる療法。
   精油の持つ殺菌消毒作用、免疫賦活作用など体への働き、抗うつ作用、
   鎮静作用など心への働きを、香りの吸入・マッサージによる皮膚呼吸など
   複数の経絡で取り入れ利用する。

        アロマテラピー



   【ハーブ医学

        ハーブ医学

   中国の漢方薬同様、西洋で伝統的に使用されてきた薬草医学の体系。
   ティー、チンキ剤、サプリメント、軟膏などの形で用いられ、
   アロマテラピー も広義のハーブ医学に含まれる。

         ハーブ医学
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手技療法・ボディワーク


 
  【アレクサンダー・テクニーク

     アレクサンダー・テクニーク

   オーストラリアのF・M・アレクサンダーが、自ら原因不明の不調を改善した体験をもとに、
   開発したボディワーク。しみついた体のクセに気づき、「からだの使い方」を調整することで、
   心身のバランスを取り戻す。
  
    アレクサンダー・テクニーク  アレクサンダー・テクニーク

   アレクサンダーテクニークは、からだとこころの癖に気づき、
   意思の力や頑張る心といった「エンドゲイニング(目的の達成や結果を得ることに駆られている状態)
   から解放されることで、私達の身体に本来備わっている
  「活き活きとした生命の息吹」を呼び起こし、
  それが自然に広がっていく方向性へ身を委ねることで、
  軽くて自由な空間に満ちた「いまここ」への深いつながりを体験する、
  瞑想的かつ禅的な身心調整法です。



  
オステオパシー

 オステオパシーオステオパシー


    アメリカのA・T・スティル博士によって考案された手技療法の1つ。
    筋骨格系のバランスを正し、脳脊髄液の循環を回復させることで、
    治癒力や免疫力を高め、健康に導くことをめざす。


  
カイロプラクティック

      イロプラクティック

    カナダ出身のD・D・パーマが創始した手技療法。
    脊椎のゆがみを矯正することで、神経系の働きを正常な状態に戻し、
    本来の自然治癒力を発揮させる。アメリ カでは正式な資格を持つ者のみが施術できる。

       イロプラクティックと病院の治療


  
クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)

      クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)

    アメリカのオステオパシー医W・G・サザーランドが開発した療法。
    頭蓋骨と仙骨にソフトタッチで働きかけ、脳脊髄液の流れのバランスを回復し治癒力を活性化させる。

         クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)



  
 【指 圧

        指 圧

    おもに鍼灸のツボに対し、手指を用いて圧を加え、気(生命エネルギー)の流れをよくし、
    病気の予防・治療に役立てる方法。マッサージを加えることもある。

         鍼灸のツボに手指を用いて圧を加える




   
整 体

      整 体とは

    マニュピュレーションをはじめ野口晴哉が開発した「野口整体」、
    中国気功に基づいた気のバランスを整える「気功整体」、
    西洋の「カイロプラク ティック」などが含まれる。


   
操 体

    操 体

    医師橋本敬三が組み立てた健康法。
    人間にとって自然な身体の動きと、不自然な動きによって起きる身体の歪みをみきわめ、
   具体的な身体の動かし方によって歪 みのない身体を保つ方法。



   
太極拳

     太極拳

    中国武術の1つ。陰陽変化の理に則ったもので、ゆるやかに円を描く動作が主。
    陳式・楊式などの大きく5つの流派がある。
    体内のバランスを取り戻して健康維 持、病気治療に役立てる。


   
フェルデンクライス

     フェルデンクライス

    フランスの物理学者M・フェルデンクライスが開発したボディワーク・メソッド。
    体の動きを通して自然な自分を発見し、人間のあらゆる能力や機能を高める。
    フェルデンクライス・メソッドでは体と心、思考や感覚はお互いが密接に影響しあうものだと
    考えています。
    あなたの固有の動きを探すプロセスで、感覚を磨くこと、考えることを同時に行えば、
    体だけでなく思考能力や感性が自然と活性化してきます。

    フェルデンクライス

    そして頭脳の活性化は、さらに体にもフィードバックされ、
    よりレッスンの効果をアップさせていきます。
    スムーズに動くからだ、高まる思考力と感性は、やがて精神面にも影響し、
    ストレスを感じる気持ちは前向きになっていく。
    いわば心と身体にとって良い循環ができるというわけですね。


  
   
リフレクソロジー

        リフレクソロジー

     東西を問わず古来より用いられた健康法。
     足裏、手のひら、耳などにある全身の「反射ポイント」(ツボ)を刺激し、
     健康増進や治療に役立てる方法。日本では 「足裏マッサージ」として流布している。

             リフレクソロジー
 


   
ロルフィング

       ロルフィング
       ロルフィング

     アメリカの生科学者アイダ・P・ロルフが開発した手技療法。
     深く働きかけるマッサージによって、骨や内臓、筋肉などを包む筋膜に働きかけ、
     硬直をゆるめる ことで、心身のバランスを回復させる。

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心理療法・心身相関的アプローチ


   
心理療法

        心理療法

    心の悩みや問題の解決に用いられるほか、心と体のつながりに注目して、
    症状の改善や病気予防にも利用される。


  
 【演劇療法

           演劇療法

    心理療法、芸術療法の1つ。
    場やメンバーのつながりの力に支えられて自 己を表出することで、
    気づきや治癒力の発露を期待する。心理劇(サイコド ラマ)など種々の技法がある。


   
イメージ療法

            イメージ療法

     心と体の相関関係を利用し、イメージによって苦痛を軽減したり、治癒力を高 める療法。
     代表的ながんのイメージ療法として「サイモントン療法」がある。

             イメージ療法


  
 【リラクセーション

            リラクセーション

   体と心の緊張をときほぐし、症状を和らげたり治癒力を回復させる。
   リラックス をうながすために、イメージ療法、呼吸法、自立訓練法など多くの方法が利用 される。


   
バイオフィードバック療法

 バイオフィードバック療法

   血圧や脳波など自分では調節できない生理状態を電気信号に変換。
   フィード バックをコンピュータ画面上などで本人が確認できるようにし、
   意識的にそれら をコントロールすることで、自律神経系の症状改善に役立てる療法。


   
音楽療法

     音楽療法

   音楽を聴く、歌う、演奏することで健康の回復をはかり、
   創造的に生きる喜びを 分かち合うもので、病院における集団療法などでも用いられる。
   音そのものの もつ波動エネルギー的な働きを利用する「音療法」もある。

  
 【絵画療法

        絵画療法

   テーマをもとに、あるいは自由に絵を描き、自分自身を表現する心理療法の手 法の1つ。
   気分を開放しリラックスをもたらすだけでなく、自らの病気や人生につ いて気づきがもたらされる効用もある。

   
催眠療法

       催眠療法

   心理療法の1つ。セラピストの誘導によって深い意識状態におもむくことで、気づ きを得たり、
   生理状態に変化をもたらす。


  
 【ダンス療法

       ダンス療法

    自由な動きや特定のダンスをすることで、自己を表出する療法。
    心理療法、芸術 療法の1つで、体の動きがもたらすバランスの回復、
    自分自身への気づきなど複合的な作用が期待される。

  
 【生きがい療法

   生きがい療法生きがい療法

    医師伊丹仁朗氏(岡山・すばるクリニック院長)が、
    日本独自の心理療法である森田療法の見地を生かして、
    ガン患者の再発防止や長期生存のために開発した療法。
    生きがいや笑いなどによる免疫能のアップを重視する。
       


   【笑い療法

      笑い療法

   米ジャーナリストのN・カズンズが、膠原病の治療に成功した体験をもとに考案した方法。
   免疫力が高まるなど、笑うことによる効果を利用する。

      笑い療法の血統改善

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エネルギー場に働きかける療法

  
エネルギー療法

     エネルギー療法

   人間の五感で通常感じられない生命エネルギー(気など)を、
   病気の治癒や改善に役立てる療法の総称。
   気功や鍼灸、ホメオパシー、セラピューティック・タッ チ、レイキなど多くの療法が含まれる。


  
色彩療法

      色彩療法

  色彩のもつ波長によって、人間の微細なエネルギーレベルに働きかけ、
  心身のバランスを回復させる療法。色彩光線をあてる方法、マッサージと組み合わせる方法などがある。
  14色あるカラーボトルの中から、気になる色を直感で選び、
  その色のメッセージ(意味)を知らされることで、
  自身の内面と向き合う療法。
  あなたが選ぶ色は、あなた自身の鏡です。
  色から伝えられるメッセージをもとに、
  心の中にあるモヤモヤとした感情に気付くことができます。
  自分をより深く理解し、心を開くことで
  不要なものを手放すことができ、成長へと促します。



  
スピリチュアル・ヒーリング

      スピリチュアル・ヒーリング

     イギリスで公認されている手かざし療法。
     病院やクリニックでも補助的に利用されている。


  
セラピューティック・タッチ

      セラピューティック・タッチ】

    ニューヨーク大学看護学者のD・クリーガーが開発した療法。
    離れた場所から体に手をかざすことで、生命のエネルギーを調整し、症状の緩和に役立てる。

           セラピューティック・タッチ】


  
バッチフラワーレメディー

         バッチフラワーレメディー

   英国のバッチ博士が発見した38種類の花のエッセンス(レメディー)を使 う療法。
   エネルギー療法の1つで、花のエネルギーをうつし取った水を希釈して飲むことで、
   感情の深いレベル(エネルギーレベル)に働きかけ、バ ランスを取り戻す。
   野生の植物に心や感情を癒す不思議な力があることに注目、
   長い年月をかけた研究の末、38種類からなるバッチフラワーレメディを完成させました。
  

     バッチフラワーレメディー



  
波動療法

        波動療法

         波動測定
   波動共鳴器を使って、人体のエネルギー状態を読み取ることで、
   診断・治療に役立てる。必要なエネルギーをうつし取った水を飲用するほか、
   適切なホメオパシーなどの薬の選択にも利用される。

   物質は、顕微鏡のレベルでみると振動しており、
   それにより波動がでておりそれぞれが持っている周波数があります。
   同じように、人間の臓器にも様々な周波数があります。
   その周波数を用いて、臓器の不調や病気の原因などを測定し、
   その周波数を整える(波動調整を行う)治療がドイツでは行われております。
   



  
ホメオパシー

     ホメオパシー

  19世紀にドイツ人医師、サムエル・ハーネマンが考案した自然治癒力に働きかける療法。
  健康な人に投与した場合、ある特定の疾患と同様の症状を引き起こす自然の物質を、
  成分が検出できないレベルに徹底的に希釈した後、
  その病気の治療薬として使用する医療(「同種療法」とも呼ばれる)。

       ホメオパシー

  
「毒をもって毒を制す」の名の通り、
  毒物がレメディーとして使われていることも特徴のひとつ。
  ただし、その毒は物質として検出されないほど希釈され、振盪(しんとう)して作られます。
  通常売られている30Cの濃度で銀河系に涙の一滴ほどの濃度になりますので、
  物質として検出されるほどは、入っていないことになります。
  ホメオパシーは肉体的にもメンタルにも使えるもので、
  その種類は6000種類に及ぶと言われています。



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