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                     仏像美術の世界 

     
   
          仏像のかたち
       
           
 
            
 
 

  仏像とはなにか?
            
   「ほとけの像」のことで、狭い意味では悟りを開いた釈迦像(釈迦如来)のこと。     
   「悟りを開いた人(釈迦)」 = (Buddha) = 「仏陀」  = 仏 
   仏像とは、狭義では「悟りを開いた釈迦如来像」のこと。 



  菩薩とは?         
 
  悟りを得るために修行している人を「菩薩(ぼさつ)」という。
  菩薩は「菩提薩(ぼだいさった=ボーディ・サットヴァ Bodhisattva)」を省略した言葉で、
  悟りを得る前の釈迦だけではなく、悟りを望む人すべてを意味する。



  さまざまな仏像
   
  当初は悟りを得る前の釈迦の菩薩像と、悟りを得たあとの「釈迦如来」像が作られていた。
  やがて、布教伝播の課程でさまざまな仏像・菩薩像が作られるようになった。 
  たとえば阿弥陀如来(=阿弥陀仏)・薬師如来などの如来像、
  観音菩薩・弥勒菩薩・文殊菩薩などの菩薩像、これらの像も仏像と呼ばれる。


   如来像のかたち

    釈迦如来阿弥陀如来像
                 釈迦如来                       阿弥陀如来 像
           


    薬師如来像  盧舎那如来像              薬師如来像                     盧舎那如来 像

         真理の悟りを開いた釈迦の姿を基本に、出家した人の姿で表現されている。
         衣服は全身を覆う一枚の布(衲衣のうえ、大衣だいえ)を着ているだけの質素な姿。
         頭の上に盛り上がりがあり、『螺髪(らほつ)』という渦を巻いた髪型が特徴。


       大日如来像
                  大日如来 像

         密教の大日如来だけは、諸仏の王とされているため、インドの王の姿で表現されている。
     
    


  菩薩像のかたち


       聖観音  十一面観音像  
                  聖観音                         十一面観音 像



      千手観音像 如意輪観音像
               千手観音 像                     如意輪観音 像


   

     弥勒菩薩 像 不空羂索観音 像 
              弥勒菩薩 像                     不空羂索観音 像


     馬頭観音像准提観音 像
                   馬頭観音 像                       准提観音 像


 

     勢至菩薩像 虚空蔵菩薩像
                 勢至菩薩 像                  虚空蔵菩薩 像】


         地蔵菩薩 像
                   地蔵菩薩 像

         菩薩像は、悟りを求める釈迦が基本の姿であり、出家前のインドの貴族(王族)の姿である。
         修業として衆生の救済を願い、福徳をもたらす存在とされている。
         上半身はほとんど裸で、左肩から右側の腰に、薄い帯状の布(条帛じょうはく)が
         掛けられ、また両肩から細長い布(天衣てんね)が垂らされている。
         身には冠やネックレスなど豪華な装飾品を身につけ、髪は高く結い上げている。
         その他、多くの顔(十一面観音)や、多くの腕をもつ(千手観音)など
         超人間的な姿で表現される像が多いことも特徴。

        
                  
      
  明王像のかたち
             
   不動明王愛染明王
               不動明王                             愛染明王 像

        仏の世界と敵対する人を救済する仏。
        如来の教えに従わなかった人を更正する役割で、怒りの形相をしている。
        髪の毛が逆立っていたり、光背に炎が渦巻いていたり、表現の豊かさが表れている。                      
       「明王の種類」   不動明王  降三世明王  軍茶利明王  大威徳明王
                   金剛夜叉明王  愛染明王   孔雀明王



  天部(神)のかたち

       もともとは仏教以外の宗教で崇められていた神々を、仏教に取り込んで誕生した仏。
       天に属していて、仏法を守る役割を持っている。
       如来や菩薩などの護衛者として、武人像は甲冑に身を固めている。
       弁財天のように女性の姿をしている像や、鳥や象の頭を持つ像などもある。
          
     梵天 像帝釈天
                 梵天 像                         帝釈天 像


    毘沙門天 吉祥天 像
               毘沙門天 像                        吉祥天 像


      鬼子母神 
             鬼子母神 像


      四天王像
       持国天 像増長天広目天多聞天
         持国天 像          増長天 像         広目天 像         多聞天 像

 
       「天部の種類」   
       護法神・守護神   釈迦如来の脇侍で貴神形の梵天や帝釈天、
                   武将形の寺門に立つ金剛力士、 須弥山の中で四方を護る四天王、
                   その中の毘沙門天、八部衆の阿修羅や十二神将、二十八部衆、
                   天女形の吉祥天、弁財天、鬼神形の風神雷神など。    

  他にも、仏弟子(羅漢像)、仏教の宗派を開いた空海や法然などの祖師像も「仏像」と呼ばれる。






  仏像の出現

  仏像が造られる以前、釈迦牟尼(しゃかむに)の存在は、
  法輪・菩提樹・仏足石などによって象徴的に表現されていた。

               仏足石(1世紀、ガンダーラ)  
                仏足石(1世紀、ガンダーラ)

  釈迦入滅数百年のちに、「偶像崇拝の禁」を破って、はじめて仏像が作られたという。 
  仏像が作られた年代は紀元後1世紀後半~2世紀頃、
  西北インドのガンダーラ地方と北インドのマトゥーラ地方で、ヘレニズム文化の影響を受け、
  ギリシャ的な風貌を持つ仏像が造られた。

               マトゥラーの弥勒菩薩坐像(2世紀)  
               マトゥラーの弥勒菩薩坐像(2世紀)

  元々仏陀像は釈迦の像に限られていたが、仏教の展開に応じて、色々な像が生まれた。
  光背はペルシャ文化の影響で、仏像はギリシャ文化の影響で偶像崇拝的性格を持つようになった        
  さらに仏教の各地への伝播に伴って、各地で様々な解釈が生まれ、
  如来、菩薩、明王、天(神)など、たくさんの仏が造られ、それぞれの役割が与えられている。

                ガンダーラの仏立像(1-2世紀)  
                白毫と、丸い光背を付けているガンダーラの仏立像(1-2世紀)
                東京国立博物館蔵

  不動明王が大日如来の化身であり、
  死者を裁く閻魔大王が、地蔵菩薩の化身であるなど、仏教には「化身」という考え方がある。
  すべての人々を救うために、如来が自身の身体を変化させた姿が化身である。
  不動明王が、大日如来の智慧の一部分を強調させた姿であるように、上下関係はないのである。
  姿・形の違う多くの仏像があるが、それぞれの仏像がそれぞれの役割を担い、
  すべての人間を救うことを目標としている。              


  印相について
 
   印相とは、主に仏像が両手で示す象徴的な意味を表現するものである。
   印契(いんげい)、あるいは単に印(いん)とも。

   鎌倉大仏のように両手を膝の上で組み合わせるもの、
   奈良の大仏のように右手を挙げ、左手を下げるものなど、
   両手の示すポーズ、すなわち印相には決まったパターンがある。
   それぞれの印相には、諸仏の悟りの内容、性格、働きなどを表す教義的な意味があり、
   仏像がどの印相を結んでいるかによって、その仏像が何であるか、ある程度推測がつく。

   
  施無畏印</b>(せむいいん)     施無畏印(せむいいん)  
 

 手を上げて手の平を前に向けた印相。
 漢字の示す意味通り「恐れなくてよい」と相手を励ますサインであ  る。不空成就如来が結ぶ。
          与願印</b>(よがんいん)
 
 与願印(よがんいん) 
 
 手を下げて手の平を前に向けた印相。
 座像の場合などでは手の平を上に向ける場合もあるが、その場合 も指先側を下げるように傾けて相手に手の平が見えるようにする。相手に何かを与える仕草を模したもので宝生如来などが結ぶ。

   

  
  施無畏与願印</b>(せむい よがんいん) 



 
 施無畏与願印
(せむい よがんいん)  

 右手を施無畏印にし、左手を与願印にした印。
 坐像の場合は左手の平を上に向け、膝上に乗せる。これは信者の願いを叶えようというサインである。
 施無畏与願印は、如来像の示す印相として一般的なものの1つ 釈迦如来にこの印相を示すものが多い。
 与願印を示す左手の上に薬壷が載っていれば薬師如来である。ただし、薬師如来像には、本来あった薬壷の失われたものや薬箱に乗るなど元々薬壷を持たない像もある。
 また、阿弥陀如来像の中にも施無畏与願印を表すものがあり、この印相のみで何仏かを判別することは不可能な場合が多い。
 


  転法輪印</b>(てんぽうりんいん) 




 
 転法輪印(てんぽうりんいん)  

 釈迦如来の印相の1つで、両手を胸の高さまで上げ、親指と他の指の先を合わせて輪を作る。
 手振りで相手に何かを説明している仕草を模したもので
「説法印」とも言う。「転法輪」(法輪を転ずる)とは、「真理を説く」ことの比喩である。

 親指とどの指を合わせるか、手の平を前に向けるか自分に向けるか上に向けるかなどによって様々なバリエーションがある。
 例えば胎蔵界曼荼羅釈迦院の釈迦如来の場合、両手の指先を上に向け、右手は前に、左手は自分側に向ける。  この場合、右手は聴衆への説法を意味し左手は自分への説法を意味する。
 

 定印</b>(じょういん)  




 
  定印(じょういん)

 坐像で、両手の手のひらを上にして腹前(膝上)で上下に重ね合わせた形である。
 これは仏が思惟(瞑想)に入っていることを指す印相である。釈迦如来、大日如来(胎蔵界)の定印は左手の上に右手を重ね、両手の親指の先を合わせて他の指は伸ばす。これを法界定印(ほっかいじょういん)といい、座禅の時結ぶ事でなじみ深い印相である。
 阿弥陀如来の定印は密教では法界定印とされるが、浄土教などでの場合は、同じように両手を重ねて親指と人差し指(または中指、薬指)で輪を作るものもある。
 阿弥陀如来の印相には沢山のバリエーションがある。

 


    触地印</b>(そくちいん)  
  触地印(そくちいん)  

 座像で、手の平を下に伏せて指先で地面に触れる
 伝説によると釈迦は修行中に悪魔の妨害を受けた。
 その時釈迦は指先で地面に触れて大地の神を出現させ、それによって悪魔を退けたという。
 このため触地印は、誘惑や障害に負けずに真理を求める強い心を象徴する。
 釈迦如来のほか阿閦如来や天鼓雷音如来が結ぶ。


   >智拳印</b>(ちけんいん) 

 
 智拳印
(ちけんいん)  

 手は人差し指を伸ばし、中指、薬指、小指は親指を握る。 右手は左手人指し指を握り、右親指の先と左人指し指の先を合わせる。
 大日如来(金剛界)、一字金輪仏頂、多宝如来が結ぶ。



 >降三世印</b>(こうざんぜいん) 
  

  降三世印(こうざんぜいん)  

 小指を絡めて胸の前で交差させる印。





  
   

      阿弥陀如来の九品来迎印 (くぼんらいごういん)   
        
      阿弥陀如来の九品来迎印 (くぼんらいごういん)           『観無量寿経』では、往生を願う人の性質や行いによって往生に階位があるとしている。
      特に浄土教では、衆生の機根の違いによって、同じ極楽浄土へ往生するにも、
      九つのパターンがあると説かれていて、これを九品往生ともいう。
      大きく三つ(上品・中品・下品)に分け、その各々に上生・中生・下生の三つがあるというもので、
      合計九種あることから「九品」と呼ばれている。
   
      一般的な阿弥陀仏の坐像では、定印の「上品上生」の印を、
      立像では来迎印の「下品下生」の印を結んでいるお姿が多い。

    
  
      
  如来像 (如来の三十二相)
 
  如来=仏陀
  「覚りを開いた者」「真理に目覚めた者」の意で、仏教では無上の存在です。        
        

   1)種類;
    仏教の創始者で、歴史上に実在する釈迦のほか、
    仏教教義の展開につれて薬師・阿弥陀などが考えられました。
    密教では、毘盧遮那(ビルシャナ)如来(奈良の大仏など)を発展させた大日如来が成立した。

    2) 姿 ;
    如来には三十二相八十種好と呼ばれる身体的特徴があるとされ、如来の像は、
    これらの特徴に基づいて造られている。  

    その主な特徴は、
    a) 全般: 体が大きく、手足や肩の肉付きは豊かで柔らかく、上半身は、獅子のように堂々としている。
    b) 頭は、おわんを伏せたように盛り上っている(肉髻)、これは、広大無辺の智恵が詰まっている為。
      髪は、髻(もとどり:頭頂に束ねた髪)をほどいた為、
      縮れ毛が巻貝のような右回りの渦巻き状になっている(螺髪(らほつ)相)。
    c) 顔 : 額の白毫は、光を放ち、あまねく世界を照らすとされ、仏像では、水晶が嵌め込まれている。
    d) 首 : 三本の筋が有り(三道)、仏の三つの徳を表。
    e) 手足: 指が長く、人々をもれなく救うという意味から、指の間に水かきがある。
    f ) 他 : 四方に放たれる一条の光は、光背で表される。 


          釈迦如来像
          釈迦如来像
          興福寺  国宝

  釈迦如来は、唯一現世で悟りを開いた実在の人物の釈迦を表し、仏像の基本形で、
  左右に脇侍が付いた形式を釈迦三尊という。
  脇侍としては、文殊菩薩と普賢菩薩が多く、梵天と帝釈天、
  あるいは十大弟子である阿難と摩訶迦葉が付くこともある。

  釈迦如来像の特徴は、印相(いんぞう、手のかたち)にある。
  印相についても「釈迦の五印」と呼ばれ、他の如来や菩薩像にも見られる基本的な印相がある。

  定印 まず、釈迦が菩提樹の下で深い瞑想に入ったときの姿を表した「定印」、
  説法印、釈迦が最初に説法をしたときの姿を現した「説法印」、
  施無畏印、与願印 また、右手を上げ手を開いて手のひらをこちら側に見せる形で、
  説法を聞く人の畏れを取り去る「施無畏印」(せむいいん)、 左
  手をたらして手のひらを開きこちら側に見せる形で、人々のさまざまな願い聞き入れ、
  それをかなえることを示す「与願印」(よがんいん)、
  降魔印 は、釈迦が菩提樹の下で悟りを開いたときに妨害しに来た悪魔を、
  右手の人差し指を地に付けて退散させた姿を表した「降魔印」(ごうまいん
  一般的なのは「施無畏印」、「与願印」で、禅宗寺院では「定印」を多く見られる。


           盧舎那仏
           盧舎那仏
             唐招提寺  国宝   奈良時代

  蓮華蔵世界に住むとされる仏であり、蓮華座の上に座っている。
  造形としては釈迦如来とほとんど異ならないが、蓮弁に線刻文様が描かれている点が
  独自の特徴である。東大寺の大仏や唐招提寺の盧舎那仏像が有名。


          阿弥陀如来像
           阿弥陀如来像
           平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像 国宝  平安時代 

  阿弥陀如来は、法蔵菩薩が四十八の大願を立てて如来となり、西方の極楽浄土で説法を行っている。
  たとえ極悪非道の人間でも、「南無阿弥陀仏」と念ずれば極楽浄土へ行けるとしている。
  脇侍に観音菩薩・勢至菩薩を従えた阿弥陀三尊の形で祀られることが多い。  
 
  他の如来に比べて阿弥陀如来が最も多く信仰されて、古くから多くの阿弥陀如来像が作られている。
  阿弥陀如来の姿形や極楽浄土の様子は、「観無量寿経」に詳しく説かれており、
  阿弥陀如来像もこの経典に基づいて作られている。

  阿弥陀如来も、着衣も袈裟だけをまとい装身具のない質素な形で「如来の通相」と呼ばれる姿をしている。
  釈迦如来との相違点は、小指を除く三指と親指で輪にした、 「九品来迎印」を結んでいるのが特徴。


           薬師如来像
            薬師如来像
             薬師寺 薬師瑠璃光如来  国宝 平安時代初期

  薬師如来は、菩薩時代に十二の大願を立てることにより如来となった。
  東方の瑠璃光浄土に住むとされ、正しくは薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)と呼ばれている。
  病気平癒の信仰を受け、像は、手に薬壷(やっこ)を持っている。
 
            薬師如来三尊像
          薬師如来三尊像

  三尊形式の場合、脇侍として必ず日光菩薩(向かって右)と月光菩薩(左)である。
  脇侍とは別に、薬師如来を助け、薬師如来を信じる者をも守護する十二神将が従うことがある。 
  十二神将は全て鎧を身に付け、武器を手にしている。十二という数から十二支と結び付き、
  それぞれ方位と時刻を守る守護神とされているともいわれている。 
 
  阿弥陀如来が、全ての人を死んだ後に極楽浄土に導いてくれるのに対し、
  薬師如来は、人が生きている間に救いの手を差し伸べてくれる「現世利益」の仏である。
  薬師如来の特徴は、その名の通り医薬を司る仏で、
  右手は施無畏印、左手を与願印とし、その左手に薬壷(やっこ)を持っている。
  衆生の病気を治し、安楽を与えるとされる薬壷を持っていることに特徴がある。

              法輪寺の本尊   「薬師如来坐像」
              薬壷を持たない古い形式
            薬師如来坐像
              現存する飛鳥時代の木彫如来像としては唯一

  その他は如来の通相にしたがって作られているが、
  奈良時代に作られたものは、薬壺を持たないものもある。

              薬師如来坐像  七仏薬師光背
            薬師如来坐像 七仏薬師光背
                京都・仁和寺/薬師如来坐像  国宝  平安時代後期

  薬師如来の光背に、六~七体の如来像を配しているものが有り、
  この像をとくに七仏薬師(しちぶつやくし)という薬師如来独特の光背で、
  薬師如来が 御利益を発揮するときの化身、分身とされている。
  
  

           大日如来像
            大日如来像
              興福寺  重要文化財   平安時代

   大日如来は密教の仏で、
   大日は摩訶毘盧遮那の訳で、摩訶は「大」、毘盧遮那は太陽をあらわし「日」と訳され大日如来と呼ばれる。     密教では宇宙そのものと考えられていて、諸仏の根本の仏として位置づけられている。
   顕教の如来と異なり、頭髪を結い上げ、宝冠を頂き、瓔珞(ようらく)、首飾り、腕釧、臂釧などの
   装飾品を着けている。
   大日如来を中心に、東方の阿閦如来、南方の宝生如来、西方の阿弥陀如来(無量寿如来)、
   北方の不空成就如来を合わせて五智如来という。
   大日如来には「金剛界(こんごうかい)大日如来」と「胎蔵界(たいぞうかい)大日如来」があり、
   これは一つの大日如来を二つの違った側面から とらえたもの。

   金剛界大日如来
               金剛界大日如来坐像 平安時代
             金剛界大日如来坐像 
               長保寺(海南市)  国宝多宝本尊塔 

   大日如来の智慧を象徴するもので、森羅万象は全て大日如来の絶対的な智慧が創り出したとされる。
   大日如来の無限の慈悲を象徴するもので、森羅万象すべてが大日如来の慈悲に
   やさしく包み込まれていることを表すもの。

   大日如来の特徴は、如来でありながら、宝冠、首飾りなどをきらびやかに身に着けている。
   全ての仏を統一する最高の地位を象徴するものとして 、
   同じように装身具を身に着けている菩薩よりもいっそう豪華なものにされている。


   胎蔵界大日如来
             胎蔵界大日如来 
              妙楽寺 胎蔵界 大日如来坐像  平安時代 国重要文化財 

   金剛界大日如来と胎蔵界大日如来の違いは、印相に現れる。
   智剣印  金剛界大日如来は智剣印(ちけんいん)を結んでいる。
   智剣印は胸の前に両手を上げて、一方の拳で他方の指を握っている形になっている。
   これは大日如来特有の印相です。 また、金剛界大日如来は頭に五智の宝冠をかぶっている。
   法界定印 胎蔵界大日如来は法界定印(ほうかいじょういん)を結んでいる。
   法界定印は、さとりの境地を象徴するもので、他の如来、菩薩にも定印が見られるが、
   大日如来についてはとくに法界定印と呼ばれてる。




  菩薩像

   菩薩 = 悟りを求め、如来になるべく修業する人
   菩薩像は、元来、悟りを求める釈迦が基本の姿であり、出家前のインドの貴族(王族)の姿をしている。
   一般的な姿は、上半身に条帛(じょうはく)を纏い、下半身に裳を着け、
   天衣(てんね)を両肩から垂れ下げている。
   髻を結い上げて宝冠を冠り、きらびやかな装飾品を身につけ、王侯貴族の姿になっている。
   首には瓔珞をかけ、耳環、腕環、足環など様々な装身具が用いられている。
   
   菩薩とは仏陀の弟子として修行している人々のことを指しているが、
   修業として衆生の救済を願い、福徳をもたらす存在とされている。

      


   菩薩の主な仕事は、如来の救世活動の手伝いをすることとされている。
   そのため三尊像として、阿弥陀如来が観音菩薩と勢至菩薩を両脇に従えることが多くある。
   この左右の菩薩を脇侍という。

   菩薩は、如来に次いで高い位にあるが、菩薩の中にも順位があり、
   経典によっては十段階に分ける場合も有り、五十一段階に分けられる場合も有る。
   最上位の菩薩になると、輪廻転生の世界から脱することが出来るといわれている。

   

   観音菩薩   


                聖観世音菩薩像 【国宝】 白鳳時代
               聖観世音菩薩像

   観世音菩薩、観自在菩薩とも言われ、救いを求めている人をよく観察して、
   意のままに救いの手を差し伸べるため、様々の姿に変化する。
   観音菩薩は、宝冠に化仏(けぶつ)を付けているのが特徴である。
   手に水瓶(すいびょう)又は蓮華を持っていることが多い。
   そのうち、通常の一面二臂(「臂」()は手の意)の観音像を聖観音という。

   密教の影響の下に作られたのが、多面多臂の(顔や手の数が多い)変化観音である。
   十一面観音は、頭上に東西南北を向いた10の面を有し、本面と合わせて11面となる。
   全ての方角を見て、あらゆる人を救済してくれることを意味する。

   千手観音は、千本の手を有し、それぞれの手に1眼があり、
   千の手と千の眼で人々を救済してくれることを意味する。
   像としては、四十二手で千手を表すことが多く、それぞれの手に持物を有する。
   十一面を有することが多い。


   
  馬頭観音

                馬頭観音
                 福井県高浜町中山  中山寺

   馬頭観音は、忿怒の表情をし、頭頂に馬の頭を有する。
   不空羂索観音は、手に羂索(けんじゃく、人の悩みをとらえて救済するための縄)を持ち、
   三眼である(額に、縦に第3の目を持つ)。



  如意輪観音

                 如意輪観音
                    大阪 観心寺  如意輪観音像 国宝

   如意輪観音は、「如意宝珠」と「法輪」を持つ。
   左脚を折り曲げ、右脚を片膝にして両足裏を付けた輪王座という独特の座り方をしており、
   右肘をついて頬に手を当てている。
   六臂のものが多い。



  准胝観音(じゅんていかんのん) 

                 准胝観音</b>(じゅんていかんのん)
                    醍醐寺 上醍醐准胝堂

   准胝観音は、インドで仏母とされていたものが、
   密教と共に日本に来て観音となったものであり、三目十八臂のものが多い。



  文殊菩薩

                 文殊菩薩
                  奈良桜井市 安倍文殊院  国宝

   智恵の持ち主とされ、いつも仏陀に付き従い、布教の手伝いをしてい。
   右手に剣、左手に経巻を持ち、獅子の台座に座る像が多い。
   剣は鋭く研ぎ澄まされた智恵を、経巻は智恵そのものを表している。



  普賢菩薩

                普賢菩薩
  
梵語の直訳は、普く・吉祥であり、修行の徳を与え、女人往生を約束し、信者たちを守護するといわれる。
  また、延命の徳もあり、このため延命を祈願する場合、本尊に普賢延命菩薩をまつる。
  一般には、白象の上に置かれた蓮華座の上に座り、合掌している。
  女性の姿をしていることもある。



   弥勒菩薩

                 弥勒菩薩

                  
中宮寺(奈良)と国宝菩薩半迦像
  
慈しみから生まれたもの、という意味を持ち、慈氏弥勒とも言われる。
   仏滅後五十六億七千万年後の娑婆世界に降りてきて、仏陀の救いに漏れていた人を救うといわれる。
   椅子に座って右足を左ひざの上に組み、右手を頬にかざす半跏思惟像が一般的。
   あぐらかいてる場合は、手に宝塔を持つ。




   虚空蔵菩薩 
                 虚空蔵菩薩 
                   
東大寺 大仏殿

  
虚空と母胎を表す原語から虚空蔵菩薩といわれている。
   広大無辺の仏の智恵と慈悲を、母胎に包み込むかのごとく優しい姿を象徴している。
   曼荼羅の絵姿として描かれたのが基本で、密教で作られた菩薩。
   五仏を表した宝冠を冠り、右手に剣、左手に宝珠の載った蓮華を持つ坐像と、右手に払子、
   左手に宝珠の載った蓮華を持った立像とがある



   地蔵菩薩

                   <b>地蔵菩薩</b>
                    地蔵菩薩立像 平安時代 京都 浄瑠璃寺蔵
         
   原語からは、大地、母胎となり、台地を母胎のように優しく包み込んでいるという意味。
   包み込むことを蔵すると言うため、地蔵菩薩と言われる。
   仏滅後、弥勒菩薩が来てくれるまで、この娑婆世界には仏がいなくなるため、
   仏陀は、その間娑婆世界を守るように、地蔵菩薩に申し付けたとされている。

                    廃白米寺の地蔵菩薩立像
                     廃白米寺の地蔵菩薩立像

   菩薩の中で地蔵菩薩が唯一剃髪しており、衣を着て、右手に錫杖、左手に如意宝珠を持っている。
   地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道を、錫杖をつきながら忙しく順歴しているとされている。
   六体の地蔵菩薩が並べられていることがあるのは、これは一人では大変だろうと、
   地獄から天上に至る六道に一体づつ当てたもの。
   各道によって持ち物や印がすこしづつ違っている 。


      
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